2017/05/25

アルゲリッチ音楽祭だけのために

 大分に戻ってきました。

今回の目的はアルゲリッチ音楽祭マラソンコンサート。
私は一ミリも行く気が無かったのですが、主人がチケットをとっていたといういつものパターンです。

このコンサート、「わたしこそ音楽」というDVDを観たことある人なら十二分に楽しめたのではと思いますが、賛否がわかれるコンサートだったのでは?と思います。

一つにはアルゲリッチのソロが少なかったことがあげられると思います。でも音楽祭は彼女が総監督をすることが目的だから、彼女はこのコンサートで何をしたいのか、そう考えるととても面白い、もっと言えば二度と誰にも出来ないコンサートだったのではないかと思います。

ギトリス翁は、リリカルだけれど、もう非常にお年を召していらして、2部の星の王子さま朗読との即興演奏は素晴らしいものだったけれど、3部のアンサンブルはチューニングをvnの豊島さんにお願いしている、というような状態です。

2部ではアルゲリッチとのデュオがありましたが、そこではアルゲリッチの室内楽をする音楽家としての裁量が発揮されていたように思います。
いつもはガンガン弾く彼女が音量を抑え相手に合わせる演奏は、彼女の人となりを感じることができる一瞬でした。

3部もギトリス翁の自由っぷりを尊重しつつ制したりひっぱったり…でもそれも豊島、リダ、向山氏の強固なアンサンブル力に支えられてだと思いますが…ひとつの音楽として成り立つ不思議を感じることができました。

リダさんと向山さんの掛け合いは本当に安定して美しかったです。音色も似ていましたし。

4部はこのコンサートの真骨頂で、ファミリーが自宅サロンの壁をぶち抜いて聴かせてくれるようなコンサートでした。

「私たちはサラダが好き、それもたくさんの種類の野菜が入ったサラダが…」

この言葉が全てを表していた気がします。

安定感のある素晴らしい演奏
ドキドキしてしまうような場面
音楽が詩になりえる時

サラダボウルに色々なお野菜があるように
色々な演奏がある。

そして様々人がいる。
若い者も、老いたものも。

私たちは、地球というサラダボウルに入っている野菜たちだ。
お互いに、良さも至らない部分も受け入れあって寄り添いあって、友情という旨味を醸し出すのかな…

そんな風に聴いていた4部。
何と1時間以上もおしての終演。
私たちは車だからよかったけれど、電車組は大変そうでした…
アルゲリッチの独奏が最後の方だったので聴けない方もかなりいらしたのでは…

そんな土曜日の宵。

日本ではあまり関係ないけれど
やはり今のヨーロッパの現状が、
人種や宗教を超えて、個々を大事に受け入れあってというメッセージにつながったのかなとか、
個人的に勘ぐってしまうような演奏会でした。

*…*…*…*…*…*…*…*…

それにしても、星の王子さまは原語朗読だったので、ちょっとだけ今まで勉強していたフランス語が役立ちました。

人生に無駄はないのかもと思ったひと時でもありました。

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